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2009年5月26日

森林(もり)の力再生事業に参加を!

お元気ですか!伊藤孝とヒマナスターズの音楽と共に始まる「伊藤育子のスマイルメッセージ」県議会議員の伊藤育子です。

 今日は「森林の力再生事業」についてお話します。

ちょっと皆さんの「森林物知り度」をチェックしてみましょうか。これは県庁新聞に環境ふれあい室のスタッフが書いていたものを拝借して見ます。

1番です。杉の丸太と米マツの丸太ではどちらが値段が高い?

答えは米マツのほうが高いんです。

2番 静岡県の人工林率は日本全国の平均より高いですか低いですか?

   静岡県のほうが人工林率が高いのです。

3番 人工林や里山は手入れをしないと機能が低下してしまう思いますか?

それとも自然がいいと思いますか?手入れが必要なのです。

どうでたか?今日はこの中の3番の問題の「手入れ」つまりこれが「森の力再生事業」なのです。

皆さんは平成18年4月から「森作り県民税」として一人400円納税していることをご存知ですね。法人の場合は均等割額の5%です。実施期間は5年間として22年度分までで、その後は見直しと言うことになります。

 なぜこのような税金を集めることになったのでしょうか?それは森林の荒廃が進んでいるからです。森林の多くは「林業」に携わる人々によって守られてきました。しかし社会や経済状況の変化によって林業は低迷し、後継者が少なくなってしまったこともあって、森林の手入れが行き届かなくなってしまいました。静岡県が平成14年から15年にかけて行った調査によれば、調査した森林の23%が荒廃していました。荒廃の恐れのある、一歩手前の森林は33%もあります。ですから健全な森林は半分もないことになります。

道理でこのごろ、土砂崩れや洪水が多くなったと思いませんでしたか?

そうなのです。森林は豊かな自然の力で私たちのくらしや自然の環境を守っていてくれていたのです。

森林の力をここで整理してみます。

 1つは土砂災害を防いでくれます。森林の土壌は下草や落ち葉に覆われているので、雨が降ると土砂がほじくられて流れてしまうのですが、それを防いでいるわけです。また、ほじくられることによって長い間には地べたが侵食されるわけですが、これを防ぐことができます。

2つ目は洪水や水がなくなってしまう渇水を防ぎます。

森林の土壌は、穴の多いスポンジのような状態になっており、その穴に雨水雨水のことですね!これを蓄えておいてゆっくりと流す働きをするのです。

また3つ目はいいしい水の供給です。森林に雨が降ると真水が地中に浸透して窒素やりんなど人体に害のある物質が水質が森林土壌を通って中和され、ミネラル分が増えて、おいしい水に生まれ変わります。

そして、常に話題になってきている二酸化炭素の吸収です。

ですから私たちの命と生活を守るためにも、またこの命と生活を未来に引き継いでいくためにも、森林を荒廃させたままにしておくわけにはいかないということです。県民の皆様の安全で安心な生活を守るためには森林所有者のかたの力ではどうにもならない、整備困難な森林を再生しなければなりません。先ほどの調査による整備が必要な山は約12000haあります。この森林整備に必要な経費は84億円かかります。整備機関は10年間です。整備する方法ですが、杉やヒノキの人工林は、40%くらい伐採して広葉樹との混交林になるようにします。竹林(ちくりん)たけばやしですね、になってしまっている山や、びっしりの過密化した広葉樹林の場合は、竹林を広葉樹林にして、みっちり生えている広葉樹林は適正な密度になるように間伐します。この作業を「森の力再生事業」と言います。

だれがやるかといいますと、森林整備の技術や能力のがあると県が認めた森林組合やNPO、民間企業や地域住民が組織する団体などの、森作りのプロに頼むことになります。費用がかかるわけですが、この費用を森づくり県民税でまかなおうと言うことです。ですから、森林所有者には費用の負担がかかりません。

 ここまで聞いて、森が大好きな人、退職して少し社会貢献しようかと思っておられる方、力仕事の好きな方、チェーンソーが使える方など、この事業に興味を持った方いらっしゃいませんか?もしそういう方がいらっしゃいましたら各地にこの事業に参加するNPOが立ち上げられています。近くの農林事務所森林整備課に問い合わせてください。ご自分で、こういう団体を立ち上げたいと思われる方でも結構です。

 私も実は、私の周囲にまったく手が入れられていない荒れた竹林の整備にボランティアで参加している、元中学校や小学校の校長先生たち、市役所を退職して、里山の整備のボランティア活動に参加している人、県の職員で、土木関係の仕事をしていた人などを知っていたので、声をかけてみました。その方々に集まっていただき、この事業に参加する団体を立ち上げることにしたのが昨年の初めのころでした。「里山どんぐりの会」というNPOです。会長は元市役所職員で、書類作りに慣れていて、こういう活動に興味を持っていた鈴木信一郎さんと言う人です。

素人が参加することは大変なことでした。書類つくりと森林所有者との交渉と言う仕事で難航しました。しかしながらこうして苦労して参加してみて始めて、この事業の意義や問題点や改善すべきこと、もっと県民の皆さんの森林の再生に興味を持っていただく方法、何よりも林業の再生について勉強することができました。私自身は作業は何もできないのですが、「現場に神あり」です。現場に行ってみるといろんな事が見えてきます。

 今、県では「春の森作り県民大作戦」の開催中です。県庁の中では先ほどクイズを出してくれた「環境ふれあい室」と言うところが受け持っています。「次の世代の命と生活を守る、「つまり持続可能な社会」の実現のためにも、静岡県ではこの10年間春の森作り県民大会を続けてきています。今年の春のテーマは「森の恵みをはぐくみ、活かそう」として、4月18日から5月31日まで県内各地で開催されます。自然散策、間伐体験、植栽など自然と直接触れ合うイベントや、木工教室、竹炭作りなど親子で楽しめるイヴェントをたくさん用意してあるそうです。詳しい場所と日にちはJR駅や農林事務所にありますので、お問い合わせくださいね。

議会議員の伊藤育子がお送りいたしましたスマイルメッセージ、それでは今日も一日、お元気で!!